夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

子育て・家族BL:アンソロジー (感想)

子育て・家族BL(Charles Comics) 

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《あらすじ》

僕らの“愛のカタチ“
幸せすぎる365日
シングルファザー、疑似家族、夫婦、兄弟――。

ずっと一緒にいようね。

《cover illustration》
唯野
《pinup》
日野原
《comic》
相音きう・itz・鴈方ひのの・小箱あき・桜田キョーコ・紫妲たかゆき
唯野・棚川三々・西山アラタ・藤咲もえ・日野原・潜えむ・やん
《column》
小林スメアゴル

 愛しくて涙 

 アンソロジーに関しては、シャルルコミックスでしか買ったことがないのですが、単行本の番外編が読めるのが魅力的だと思います。

 今回の目的は、オメガバース作品の「小箱あき・日野原・棚川三々(敬称略)」が読みたくて買いました。

 収録されている作品の中に、個人的に受け付けられないお話もあったりしたので、みなさまもよく調べてみてください。

 どれも少しずつ感想を述べていきます。

 

【ここからネタバレ注意】

 

鴈方ひのの『その子供、狼につき』

 ヤクザの下っ端と、彼が連れてきた子どものわちゃわちゃしたお話です。若干の人外要素があるのかな?

 子が成長すれば、楽しみなフフフが待っていそうな話の展開でした。

 これは続きがあれば期待しています! 

 

itz『darlings』
 こちらは以前の熟れおじBLアンソロジーにて、コラムとして掲載された2人のお話です。

 やはりitz先生の絵柄とおじさまの親和性は高いですね。

 

紫妲たかゆき『腹ペコたぬき兄弟のおねがいごと』

 出てくるたぬきちゃんが、もふもふで可愛かったです。連れて帰りたい...

 こちらは、ほのぼのな家族のお話(?)でした。ラブよりもたぬきちゃんを楽しめます。 

 

西山アラタ『気になるあの子が義兄弟で!?』
 義兄弟ものです。顔見知りだった人が、兄弟に...?!というムフフな展開。

 えっちシーンがあります。

 

桜田キョーコ『消防士パパを癒したい』

 登場してきた子どもが可愛かったです。こちらはえろ重視な感じ。

 

相音きう『ファザーズミルクヘブン』

 ごめんなさい、こちらは私の苦手な分類でした......
 受けの乳からミルクが出てきます。注意です。

 

やん『ブライトンで逢いましょう』
 ゲイカップルが養子を迎えようとする話でした。ほっこりエピソードかと思いきや、結構現実的な展開も見られました。えっちシーンがあります。

 

潜えむ『お隣さん家族』
 タイトル通りのお隣さん家族と大学生のほのぼの話。出てくる娘ちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、良い子です。

 優しい世界。

 

日野原『おうちへかえろう』
 猫耳オメガバースの番外編です。コミックスを買っていたので、こちらも読まなければと購入しました。

 はじめてのお使いに挑戦するノエルと、それを陰ながら見守るアオイとシイナのお話です。
 現在連載されている続編のキャラクターが、ちょこっとでてきます。みんな可愛いんだ...... 

 

棚川三々『夜すがら君を想う』
 現在本編連載中、オメガバースの番外編です。

 1話は既に読んでいるので、より楽しめました。もちろん本編がなくても楽しめます。未亡人Ωは私の萌えポイントを的確についているので、今一番楽しみにしているオメガバースです。
 今回は、未亡人Ωの息子視点でお話が語られています。なんともしっかりしていて、良い子でした。 

 

小箱あき『脱・ワンオペ作戦』
 Ω事件簿~の番外編。
 本編では赤ちゃんだったふみ太が、2歳になっています。

 あんなにもぷんぷくなふみ太が、成長している姿に感動...でもぷんぷくな姿が見られないのも、寂しくなりました......

 今回はワンオペを脱却しようと頑張る野吾さんが、大変微笑ましかったです。
 本編読んだ人は、ぜひ読んでいただきたいです。

 

藤咲もえ『俺のトンでも育児記録』

 トンでもない俺のαの番外編。本編は未読なんですが、これだけでも楽しめました。

 子ぶたちゃん可愛い。

 

唯野『家族のしるし』
 表紙の3人の詳細が描かれています。これはお話で読みたいくらいの、気になり度でした。



 コラムは小林スメアゴル先生。

 数パターンの子育て・家族BLの案が描かれています。1Pなのがもったいない!!

 

最後に

 全体的に、かなり大満足なアンソロジーでした。

 本編連載中の作家さんは、単行本化のときに収録されるのかな...?

 お初な作家さんも多かったので、とりあえずツイッターはチェックしておきます!

 気になる方は公式HPをのぞいてみてください↓

子育て・家族BL | Charles Comics -シャルルコミックス-

 

 

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無口な想いは恋となる:えだなか (感想)

無口な想いは恋となる (Splushコミックス)

《あらすじ》

気付きたくなかった、こんな気持ち……。

過去のトラウマにより、人付き合いを避けてきたユキ。
そんなユキにも明るく話しかけてくれるのがクラスメイトの川井だった。

自分とは違い、クラスの中心的な存在である彼。
ユキは自分にはない川井の前向きな明るさに次第に惹かれていく。

『この想いを知られてしまったら、友達ではいられなくなってしまう』
蓋をしていた気持ちが川井からの戯れのキスによって溢れ出す。
動揺したユキは川井を避けるようになるが……。

天真爛漫ワンコ系男子×寡黙なシャイ男子のジリキュンラブストーリー

 甘酸っぱい~!

  THE青春ものが読みたくて、購入してみました。あまりの甘酸っぱさに、少し恥ずかしくなってしまうほどに青春でした。

 元気男子×無口美青年なところが萌えポイントですね。

 お互いに共通点があったので、日常で距離を縮めながら恋へ発展していきます。

 朝に読むと丁度良い作品でした。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:川井唯織

受:北瀬ユキ

 

:同級生

 2人のきっかけは、高校で同じクラスになったことから。

 でもこれ、関係の始まりというだけで初対面ではありません。というのも2人は中学の時に、陸上で共に同じ種目を戦った同志でした。

 それぞれ別の中学校だったけれど、そのときの印象がお互いに強く残っていて、高校の始まりでも壁はあまりありません。

 元気っこな川井と無口な北瀬の対比が、萌えポイントでした。北瀬の困ってるんだろうな~という表情が、たまらなく可愛かったです。

 もちろん2人は高校でも陸上部に入部します。

 

:ライバル

 陸上部へ入部した新入生は2人だけだったことから、必然的にライバルとなります。この辺りで描かれていたのは、まさに青春でした。懐かしい感じ。

 そして競技を通して、北瀬のほうが気持ちを自覚していきます。

 この過程がなんだかもうあまりにも甘酸っぱくて、きゅ~んとなりました。可愛すぎるんですよね北瀬が。美青年なもんだから、尚更それが際立ちました。

 気持ちを自覚した段階から、文化祭が始まります。

 

:一波乱

 2人のクラスは、文化祭で白雪姫の劇をすることに決まります。川井が姫で北瀬が王子というなんともな配役。

 白雪姫といえば、キスシーンがあるわけじゃないですか。それをやる気満々な川井と、気持ちを自覚しているからもだもだと考えてしまう北瀬。このあたりの葛藤は、最高に萌えました。良い。

 色々と考えてどうしても挙動不審になってしまう北瀬に、どこか疑問を持ち始める川井。そりゃ気づいちゃうよなあ~という感じです。

 そんなちょっとギクシャクし始めた2人に、文化祭後によくある気持ちの盛り上がりからの、告白イベントがのしかかります。

 

:好き?

 告白されたのは川井。北瀬はそれを目撃し、逃げ出してしまいます。そんな彼に追い打ちをかけるように、体調不良が襲い掛かります。

 川井はそんな彼を心配してお見舞いへ...そしてそこから、北瀬の気持ちの吐露が始まります。

 熱出てるのに大丈夫?!と不安になってしまいました。

 この段階では、川井の気持ちは北瀬と完全なイコールではないんだろうなあと思っています。本編中でもそういう描写は少なかったので、いまいち読み取れませんでした。

 でも何かしらの感情はある様子。きっとこれから育んでいくんだろうな...と思える結末でした。

 

+α

 描きおろしは、本編では描かれなかった2人の初めてが収録されています。

 受けの表情が明らかに最初と違って、豊かになっておりまして~~~!!!最高に可愛かったです。ほやほやしてます。

 カバー下にもちょこっとイラストが描かれています。

 

最後に 

 あまりにも甘酸っぱくて、青春物語だった今作。キュン萌えが止まりません。

 個人的に注目してもらいたいのは、やはり受けの表情の変化。

 無口なキャラが表情で饒舌になるの、最高じゃないですか...?

 ぜひ萌えポイントが同じ方は、読んでみて下さい。

 萌えること間違いなしです。

 

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紅椿:三田六十 (感想)

 紅椿 (マージナルコミックス)  

紅椿 【Renta!限定特典付き】

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《あらすじ》

「この想いは慈愛か劣情か」孤独な青年・佐吉が拾ったのは鬼の赤子。

アカと名付け育てるが、アカの将来を案じ山に戻す。

しかし時が過ぎても心の中で燻る想いから、佐吉はアカを探しに山へ、そこで出会ったのは…。

人と鬼の言葉の通じぬもどかしさと深まるふれあいを描いた人外BL草紙。

 言葉はいらない

  読後はハッとさせられました。そういえば、人外と人間の交流の場合って本来はこうなんだろうなあという...

 小説ではよくあるパターンだと思うのですが、それを漫画で表そうと思ったのが本当にすごいです。かなり一方的な描写になってしまうと思うので。

 終始攻め視点の話で人間のエゴのようなものを強く感じましたが、ラストとあとがきを読み、そうではなかったのだと納得できました。

 これはすごい。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:佐吉

受:アカ

 

:赤子

 とある里で人から離れて1人暮らしていた佐吉。彼が山で拾ったのが、鬼の子でした。そこから献身的に世話をしていく佐吉。

 小さい頃のアカの仕草はとても可愛くて、たまりません。とくに、外に連れ出されるときの格好が...手と足を布で包み、頭もすっぽりと隠してしまうスタイル。

 ぎゅっと抱きしめたくなる可愛さです。

 けれどどれだけ一緒に暮らしても、”人間”になることはできないアカ。言葉も覚えないし、行動は鬼のままです。

 アカの気持ちは言葉にはなっていませんが、表情や行動で推測することができます。なんとも切ない気持ちにさせられました。

 

:少年

 大きくなるにつれて、鬼に近づいていくアカ。鬼といえばどうしても、肉食なんでしょうか...森の動物を食べるようになります。

 それを見つけてしまったときの描写は、佐吉に対するダメージの大きさが強くて苦しかったです。1人だった彼がアカに出会い孤独ではなくなった後、突き付けられる”アカは人間ではない”という現実。そしてアカを山へ帰してしまいます。

 個人的には一緒にいたのに手放してしまうなんて...どこか薄情にも思えてしまいました。けれどこれもアカ側の気持ちが、言葉で語られないからこそ。

 人間側の気持ちしか、読者は知ることができません。

 

:幻影

 アカを帰してからというもの、佐吉はアカの幻影を追い求めます。なかなか痛々しいですね。そんなになるなら手放さなければよかったんんじゃ...なんて思いますが結果論にしかなりません。

 ようやく生きたアカを見つけることができた佐吉。アカは少し成長していました。けれどもやはり鬼のまま。

 アカがどんなことを感じて思っていたのか、推測することしかできないのが本当にもどかしいです。彼視点の話も読みたいなあ。

  彼への執着っぷりをみるに、佐吉の病み具合が目立つようになった気がします。結構不安定な精神状態。それが孤独だったからなのか、アカへの想いなのかはわかりません。

 

:言葉

 ここからの展開を書いてしまうと盛大なネタバレになってしまうのですが、最後はハッピーエンドです。これだけは断言できる。

 けれどそこに至るまでには長い年月が必要ですし、佐吉は結局苦しい想いのままだったと思います。最期のときまでは。

 最期の最後、ようやくアカと似た存在になることにより言葉も交わせますし、幸せを手にすることができます。 

 

+α

 描きおろしは本編その後の2人。

 個人的にはこの話が本当の意味でラストなのでは....と思っています。アカと同じ存在になるということは、必然的に鬼と同じ生命速度になるということだと思うので。

  

最後に

 人間側の視点しかしることができなかったがゆえに、どうしても人間の過ぎた行動が目立ってしまった部分はあると思います。一方通行気味に見えるときもありました。

 けれどそれだけではないのが、この2人の心の交流だと思います。

 言葉の通じない人外との切なくて、苦しくて幸せな物語。 

 ぜひ読んでみてください。

 

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雪贄の椿:藤谷初子 (感想)

雪贄の椿 (マーブルコミックス)

雪贄の椿

雪贄の椿

《あらすじ》

酒販会社の御曹司α・颯天は、山深い集落にある老舗酒造の八澤家に研修で住み込むことになり、ひょんなことから、屋敷の奥、人目を避けて暮らす男・利人と出会う。
外界の様子をあまり知らぬ風の利人に、しだいに惹かれていく颯天だったが、古来より密かにこの地で執り行われてきた儀式と利人の正体を知ってしまい……?!
静かに、艶やかに描かれる、因習の忌み子オメガバーズ!

 穏やかに

  表紙に惹かれて購入しました。

 Ωが忌み子として扱われていたので、どろどろした話かなあと思っていたのですが、扱われていた題材の割にさらっと読むことができました。

 ところどころにほのぼのとした絵が描かれていて、ほっこり気分にもなります。

 行為シーンが激しくないので、オメガバース初心者にはおすすめだと思います。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:颯天・α

受:利人・Ω

 

:再会

 攻めの颯天は、方向音痴だったり大らかさだったりと、αだけれどαらしからぬ青年です。受けの利人は、からっとした性格で年上だけれど、無邪気な一面を持っています。

 小さい頃はよく一緒に遊んでいた、幼馴染と表現できる2人。

 颯天が研修で利人の家を訪れたところから話は始まります。再会後はぐぐっと距離が縮まるかと思いきや...そうはいきません。

 2人を翻弄していくのが、田舎の集落に古くから伝わってきた”Ωは忌み子”としての習慣。これ、ほんとうにただの生贄なんですよね...その習慣を聞くとゾッとしてしまいました。

 発情期の一週間ずっとαと交わっていなければならないなんて、Ωの人権は無視。でもこういう感じのって、田舎には残ってそうだなあとか思ってしまいます。

 

:チョココロネ

 最初の出会いの時、あまりにも世間しらずだった利人に驚きを隠せなかった颯天。いろいろなことを鑑みて、もしかしたら利人が忌み子として巫女の役割をしているのでは...と疑問に思い始めます。

 そして実際に知ってしまい利人に直接確認したときには、あんまりな話に涙を流す颯天。このシーン大好きです。優しすぎる彼の姿に、幸せになってほしいと思わずにはいられません。

 さらに利人の自分の役割を割り切っているあたり...可哀想すぎてなんかもう早くなんとかして颯天!!という気持ちでいっぱいでした。

  颯天の研修が終わってしまえば頻繁には会えなくなってしまいます。けれどそんな2人をつなぐのは、チョココロネ。このチョココロネのエピソードも、ほっこり可愛いんですが利人のことを想えば切なくなります。

 

:逃避行

 研修が終わってからも、隙を見ては利人に会いに行っていた颯天。その間にも2人は距離を縮めていきます。

 けれど唐突に利人にはうなじを噛んだ番がいたことを知ります。これ忌み子の習慣にさらにドロドロ感を付け足すエピソードが組み込まれていました。

 なんだかどこまでも利人は幸せになれないなあと思ってしまいました。過去に背負ったものが多すぎて...なにもかも清算するのって難しいのでは...

 そんな私の考えとは裏腹に、颯天が動きます。

 

:翼

  自分に忌み子の相手をする順番が回ってきた颯天。これを好機と利人を連れ出します。この連れ出すとき、どこまでも理性的で心優しい颯天の行動が利人を溶かしていきます。

 連れ出されてからの利人は、颯天の帰りを待ちながらのんびりと過ごす日々。そこでΩの巣作りエピソードがありまして!!ここ萌えに萌えました...可愛い...

 逃避行はいつまでも続くわけはなく...利人が過去に経験した事件を元に一波乱起こります。けれどしっかりと清算して2人で共にいる未来を選ぶことができた2人。

 本当の意味で自由になった利人が、「空を飛んでいるみたい」と表現したところはかなりぐっときました。

 

+α

 描きおろしはその後の2人のほっこりエピソード。不安は完全には取り払われないけれど、これからも2人で一緒に生きていくんだろうなあと希望の持てる話でした。

 カバー下の少し幼い2人の姿は最高に可愛いです!!! 

 

最後に

  かなりドロドロしたお話だった今作。けれどそれを重たく感じさせない藤谷先生の絵柄とほっこりエピソードで、楽しんで読むことができました。

 劇的に甘いわけではない2人の関係が、最高に萌えました。

 巣作りエピソードは、オメガバース好きにはぜひ読んでほしいシーンです。萌えること間違いなし。

 東京オメガバースキャンペーンもありますし、ぜひお手に取って読んでみてください。

 

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