夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

アネモネの刺繍Ⅰ:m:m (感想)

 アネモネの刺繍(1) (ニチブンコミックス)

 《あらすじ》

 全米有数のベストセラー作家でありながら冴えない容姿やゲイであることに引け目を感じ、素性を隠して生きる孤独に生きる三十路男フリオ。
ある日、彼は火花のように激しく美しい少年アンヘルと出逢う。
差別、偏見、世界のすべてに抗うようにふたりは惹かれあい――。
愛を求めるすべての人に捧ぐ。
シネマティック・ヒューマンラブ!!

 スクリーンで観たい

 緻密で丁寧な絵と濃いストーリーに、映画を観ているような気分になります。漫画なのがもったいない!

 とてもリアルな心情描写に心を揺さぶられること間違いありません。

 1巻が発売される少し前、昔にpixivで見た作品の続きはどうなったんだろう?と検索をかけるとまさかの連載されている!と嬉しくなったのを覚えています。

 王道ものではないかもしれないけれど、訴えかけてくれるものがあります。

 

【ここからネタバレ注意】

攻め:アンヘル

受け:フリオ

 

:見覚えある?

 昼は良い子で夜は悪い子なアンヘルと、引きこもりがちなフリオ。

 2人の出会いはインパクト抜群。

 外国にはあふれているのかも...と思う世界に惹きこまれます。まず私は経験したことがない。

 序盤で2人の気持ちの持ちようは、両極端なんだなと思わせてくれます。フリオはネガティブでアンヘルはポジティブ。それが彼らの性的嗜好に対する考え方にも影響してきます。

 そんなフリオが、アンヘルと出会った一回の出来事から自分で外に出て、彼に会いに行こうと行動する。物語は動き始めます。

 

:共犯者

 アンヘルは文字通りの、”夜は悪い子”。

 自分の環境や境遇を変えたい脱却したいともがくけれど、時間だけは先に進めることができない。そういう葛藤に胸を撃たれます。

 ”早く大人になりたい”って誰もが一度は思ったことがあると思う。わかるな~。もがき続けることが、彼のポジティブにつながっているのではないかと思っています。

 そんな彼には、彼が自由に行動するために必要な”共犯者”がいます。彼女の存在が、より物語に楽しさを加えてくれます。

 序盤のナンパちっくなセリフは、途中で回収されます。フリオは彼の安心毛布だったテディベアに似ているようで...可愛さ抜群でした。

 

:これが俺だ

 フリオは引きこもりがちだけれど、無職というわけではありません。

 ほんとうの自分のことを話せばアンヘルも目の色を変えるかも...と葛藤。けれどアンヘルの力強い言葉を聞いて、話す決心がついたようでした。

 ”ありのままを受け入れてほしい”なんて、だれでも抱く気持ちだと思います。でも彼からしたら、今までのこともあり相当な勇気だったんだろうなあと思います。

 そんな真剣な彼をアンヘルも、正面から受け止めます。

 

:夢!?

 フリオが一歩踏み出したときから、2人の間の距離は縮まり始めていて、ようやく最後に身も心も繋がります。

 このとき、フリオのカミングアウト時の出来事が、回想で流れます。切ないし辛い。一番に理解してもらいたいであろう存在に、一線を引かれてしまった時涙が溢れました。受け入れてもらえるだろうと話したとき、受け入れられなかったら絶望しますもの。

 甘い2人の時間も束の間、夜明けとともにアンヘルは去っていきます。彼は”昼は良い子”ですから仕方ない。この使い分けが続けられるのも、すごいなと思いました。

 帰ったあとに、朝が来たら一回フリオのもとへ顔を出すのも、できる彼氏感があります。行動がスマート。

 たじたじなフリオが可愛かったです。

 一区切りついてはいますが、これで終わりではない!!!まだまだ回収されていないことが多いので2巻に続きます。

 

+α

 描きおろしはピロートークの2人。あまあまな2人を味わえます。可愛いなあ。

 アニメイトで購入したときに限定リーフレットをもらいまして、その内容はフリオの弱点(感じるところ)でした。

 濃いストーリで心を揺さぶりながらも、あまあまで読者に餌を与えてくれます。ありがてぇ...

 カバー裏には先生のあとがきも収録されています!

 

最後に

 まさにシネマティックラブ。濃いストーリに惹かれること間違いなしです。

 アンヘルの若さにまぶしさを感じながら、フリオの気持ちに共感しながら、まるで映画のように楽しむことができます。

 まだ読んでいないかたはぜひ!いつも読んでいるBLとは一味違う雰囲気を味わえるでしょう。

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
↑コメント代わりにぽちっとしてもらえたら励みになります!

オメガ・シンドローム1巻:小箱あき (感想)

 オメガ・シンドローム1 (ムーグコミックス BFシリーズ) 

《あらすじ》

「俺がお前を抱くなんてことは死んでもありえない」 オメガ・シンドローム―――健康診断の結果、耳慣れない病名を告げられた西宮ハル。 高校の同級だった主治医・葛木との再会に驚いたのも束の間、男なのに妊娠できると告げられて――!? オメガバースの世界観を元に、オメガが発見されたばかりの世界を描く、過去の因縁と運命に翻弄される二人の物語。 「俺は昔からお前のことが大嫌いだからな」 葛木が一方的にハルを嫌い続ける理由とは――?

 世界観が斬新

 完結巻が8月27日に発売なので復習がてら読み直しました。

 世界観が斬新で壮大なので、3巻みっちり描いていただけるのはうれしいですね。この設定で1巻ぽっきりだとよくわからなくなりそう...

 1巻の装丁がキラキラしていて可愛いので、ぜひ紙で手に入れていただきたい作品です。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:葛木・α(?)

受:西宮ハル・Ω

 

:Ω?

 2人の出会いは、体調を崩したハルが病院を訪れたことから。

 ハルの明るくて楽観的なところと、葛木のむすっとした冷たさの対比が良かったですね。ここからどう攻めが陥落していくのか...

 葛木はハルに対して、なにかしら思うところがあるようで...複雑な様子。

 ハルはハルで父親に思い入れがあって、この父親もなにかしら関わってくるんだろうなあと予想できます。

 しかし、突然男だけどΩなので子供が産めます!なんて言われたら、混乱しかないですよね。バース性が当たり前の世界は良いけれど、バース性が出てきたころの混乱はすさまじいだろうなあと思いました。

 

:あたたかな家

 混乱していたハルですが、治療のために病院ではなく葛木の家で過ごすことになります。なぜ家...?と不思議だったのですが、あとあと明かされていきます。普通に治療施設があるのがすごい。

 家での治療に戸惑っていたハルですが、持ち前の明るさを武器にご飯を作ったり家事をしたりと、それなりに楽しくやっているよう。

 葛木がそれに巻き込まれて、ぶつぶつ言いつつも付き合っていきます。どんどんと表情が崩れていくので楽しいですね。 

 むすっとした表情が崩れていく様は、ほのぼのとしますし、出会えてよかったなという気持ちにさせられます。 

 

:発情期

 ハルの父親の話とか、Ωゆえに子供を作る側ではなく産む側であるということ。いろいろなエピソードが出てきます。そしてお互いの確執(?主に葛木側)を解消していった矢先に、ハルの突然の発情期。

 2人は一線を越えることになります。

 結構序盤で越えちゃうんだなあと思いました。葛木の気持ちがちょっとわからなかったなあ。でも気持ちになにかしらの変化があったのは確実でしょう。

 その後子供ができたかもと思うハルですが、それに戸惑い逃げ出してしまいます。

 そして逃げ出した先に現れたのは、葛木がハルを自分の家で治療させてまで匿いたかった存在でした。

 

:結び

 現れた存在というのが、なんとも憎たらしいイケメンじいさんなんですよね~~イケメンなのに!にくい!!!

 さらっと嘘をつくタイプのじいさんに騙され、ハルは連れ出されてしまいます。そんな彼に、薬の名前を告げずに飲めと言うじいさん。

 これ緊急避妊薬なんですが、これがハルと葛木の間を揺さぶっていきます。このときの葛木の表情とか、葛藤は萌えました...

 しっかりと話し合い、お互いの感情をすり合わせた2人。もちろん飲む選択はNO。

 幸せでどこか甘い雰囲気をはらむ2人で終了。

 なんですが!彼らの周りではそうはいかず...影で動く存在が2巻への期待を持たせてくれます。

 

+α

 葛木の研究室の同僚に、三谷というオネエさまがいまして...彼がいろいろと2人をサポートしてくれます。

 良い導き役です。 

 

最後に

 これからどんなことが起こるんだろう?!とわくわくさせてくれる1巻。

 ついに物語も完結したことですし、この機会に一気読みしてみてください。

 新鮮なオメガバースの世界に触れることができると思います。

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
↑コメント代わりにぽちっとしてもらえたら励みになります!

【2019-8月購入履歴】+プチ感想

f:id:Gin2rou:20190905001805p:plain

【2019-8月購入履歴】

その月に購入したBL本の備忘録。

紙本については入れ替わりが激しいので、どれを買ったことがあるのかメモのためにも記録していきます。

感想書いたらタイトルから記事に飛べるようにしようと検討中ですが、全て書けるかどうかは謎です。

※文字リンクは感想記事に飛びます。

 

●:紙本購入

●:電子本購入

 

※「サンプル」ボタンがついているものはRenta!リンク

 それ以外はアマゾンもしくはシーモアへ飛びます。

ーーーーーーー

悩ましい彼:凪良ゆう

 もう最高です!!こんなにもお似合いに見えないのに、お似合いすぎる。ふたりとも両極端に見えて、似ているもの同士なんでしょう。愛が深すぎてどちらも暴走するところが堪りません。

悩ましい彼 美しい彼3

悩ましい彼 美しい彼3

憎らしい彼:凪良ゆう

 絵が美しくて...ほんとうにこの作品の説得力を増していると思います。1巻よりも恋人っぽくなった2人ににやにやが止まりません。一人で見なければ大変...

憎らしい彼 美しい彼2【SS付き電子限定版】

憎らしい彼 美しい彼2【SS付き電子限定版】

さまようまぼろし:ジョゼ

 説得力に欠けるかな?と思う部分は、正直ありました。ただ2人の雰囲気が良かったですね。ぴったりとパズルのピースが合う感じ。お似合いでした。

f:id:Gin2rou:20190906164905p:plain

Beastman×B:猫田リコ

 完全なる獣人って良いですよね。獣人攻めが好きな人は確実に楽しめると思います。ところかまわずヤってるので、ストーリー性は低いですが...もふもふ具合は抜群です。

かわいがるならシてもいい:北野仁

 可愛かったです!可愛いと思われたい受けを、溺愛して可愛がる。攻めと受けの需要と供給のバランスが絶妙でした。表紙もピンクで可愛い。

f:id:Gin2rou:20190906164457p:plain

JOY Second:絵津鼓

 8月の紙本大本命はこちら。もうずっとずっと待っていました。神作ですよね。どうしてここまで心に刺さる物語が紡げるのか...大好きです。

JOY second

JOY second

喪服の花嫁:芽玖いろは

 表題と表紙に惹かれて購入してみました。絵柄から染み出す雰囲気とお話の雰囲気がぴったりとマッチ。とても味が出ていました。

 ちょっと最後のたたみが簡単すぎるかな?とは思いましたが、掘り下げすぎたら長くなるので、これくらいが丁度良いと思います。

ロンリープレイグラウンド上下:ダヨオ

 光の攻めと闇の攻めの攻防と聞き、ダヨオ先生の作品なら!と思い読んでみました。3Pものではなかったので、そこは一安心です。

 どのキャラも光っていて魅力的でした。闇の攻めもザマァではない報われ方?をしているので必見です。

神様と飛べない使い:hagi

 hagi先生の作品なので、優しいほのぼの系かなと思い読んでみました。結果癒され効果が抜群ですね...もふもふ具合が最高に可愛い。

f:id:Gin2rou:20190906163159p:plain

わんちゃんおいでよ、撫でてあげるから:ロッキー

 同人誌の再録集です。新刊お知らせで通知が来たときは、小躍りしました。手に入らなかった同人誌も収録されていたので、ファンとしては涎ものですね...

 短めの短編集が収録されているので、読みやすいと思います。

f:id:Gin2rou:20190906162939p:plain

ふりむいて、ゆきのちゃん!:結城にこ

 表紙に惹かれて購入してみました。が、う~ん。人物たちが上滑りした印象を受けました。心情描写が理解できず...脇キャラのほうが魅力的にみえてしまいました。

ふり向いて、ゆきのちゃん!【電子限定かきおろし付】

ふり向いて、ゆきのちゃん!【電子限定かきおろし付】

運命のひと:はんそで

 帯に惹かれて読んでみたら、かなり普通のオメガバースでした。

 帯は間違った情報なので、そのあたりご注意を...びっくりしました。内容と全然違う帯なんですもの。

f:id:Gin2rou:20190906004249p:plain

井上くんはじめませんか?:ふじとび

 可愛さに惹かれて...ほのぼのとした優しいお話でした。世界観がファンタジーで周りにいるちびキャラがとても可愛かったです。

 既刊も読んでみようと思います。 

王子様と愛され初恋二重奏:伊郷ルウ(小説)

 かなりあっさりめでした。ライトな読み物といった感じ。

 絵は綺麗でした...

【電子限定おまけ付き】 王子様と愛され初恋二重奏 【イラスト付き】

【電子限定おまけ付き】 王子様と愛され初恋二重奏 【イラスト付き】

騎士に捧げる騎士の初恋:名倉和希(小説)

 かなりよかったです!!攻めの朴念仁さと無意識の溺愛さ、それに加えて受けのツンデレクールビューティー。最高の組み合わせでした。

 お気に入りの作品です。ぜひ読んでいただきたい。

f:id:Gin2rou:20190906003144p:plain

 

電子ーーーーーーー↓

DOGS infight:里つばめ

 今月の電子大本命は、またまた里つばめ先生の作品。

 こっちのCPの2人の距離感がいじらしくて、たまらない気持ちになるんですよね~大人なのにどこか臆病で、強がっちゃう...ほんとうによかった...

ご主人様は王子がお好き:吉尾アキラ 

 新刊がスピンオフものだったので、こちらも読んでみました。

 王道感が満載ですが、楽しめました。学園ものが醸し出す、独特の雰囲気や閉鎖感は最高です。

ご主人様は王子がお好き

ご主人様は王子がお好き

白雪姫にくちづけ 1:吉尾アキラ

 1巻なのでちょうどいいところで終わっていまして...もっと先が読みたい!!と気になりました。とても良かったです。

 受け救済ものはどうしてこうも、心を揺さぶられるのか...

 まだまだ完全な救済にはなっていないので、今後の展開を楽しみにしています。

ダブルウルフ:田中アキラ

 広告で見て興味をひかれたので、読んでみました。結果良かった!

 相手のためなら受けに回ろう!と思える男前さが気に入りました。心理描写も納得がいくものだったので、満足しています。まさにダブルウルフなお話でした。どちらも男前。

ダブルウルフ【電子限定描き下ろし漫画付き】

ダブルウルフ【電子限定描き下ろし漫画付き】

プライベート・リビドー:相葉キョウコ

 ドロドロとした監禁ものを求めていたのですが、そこまでではなかったです。おもったよりもあっさりで、拍子抜け。

 なんだか登場人物たちの行動が理解できず...んんん絵が綺麗だったので良かったです。

じゃのめプチファンブック:じゃのめ

 こちらの作品の本編が良かったので、ファンブックも購入してみました。

 まあ読まなくても大丈夫だったな...という読後感ではあったのですが、裏側が知れた点は良かったと思います。

そんなにキレイじゃなくていい:うり

 ワンコ攻めに惹かれて...ちょこっとだけ、この作者さんが描かれている某虹創作作品のキャラがちらついてしまいましたが...

 王道ものとしては、十分に楽しめるものだと思います。

猫とスピカ:鳩屋タマ

 作者さんの新刊が発売されていたので、読んでみました。受けの可愛さが半端ない~~ふわっとファンタジーなところも、軽く読めるポイントですね。

 2巻も読みます。

猫とスピカ

猫とスピカ

一億の男:ヒノアキミツ

 爆笑しました。本当に面白い。

 ラブではなくギャグです。ギャグエロ?ちょっと分類はしにくいですが、笑いながらもエロ成分が読みたい人にはおすすめです。

 個人的には面白さが勝ちまして、何度でも読んでいます。

一億の男【特典付き】

一億の男【特典付き】

不器用なキミと背中の事情:楓木まめ

 評価が高かったので、読んでみました。

 かなり丁寧な心理描写だったので満足です。やはりノンケが落ちる理由は、片方がゲイだからだよね...と妙に納得していまいました。

背伸びをして届くまで:鳩屋タマ

 可愛い受けだったので購入。何気に初読みでした。

 受けの見た目はドンピシャに好みでしたね...きらきら可愛い...既刊も読んでみようと決めました。

 

最後に

  8月はあんまり腐活に勢いがなかったです...暑いからですかね...

 紙は推し作家の作品は必須で、気になったものをちらほらと購入しました。

 電子は電子のみで購入しているものと、話題になったものを中心に購入しています。

 新規開拓したくて、いろいろと興味を持った物には手を出しているんですが...なかなか理想のものには出会えないですね...難しい...

 理想ではなくても物語としては楽しむことができるので、全く問題はないです。

 9月ももそもそとBLを摂取していこうと思います!!!

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
↑コメント代わりにぽちっとしてもらえたら励みになります!

八月の杜:TATSUKI (感想)

八月の杜 (マーブルコミックス)

八月の杜

八月の杜

《あらすじ》

忘れられない夏が今、始まる―。

無口でスカした東京からの転校生・乃亜が何故か気になる蒼太。
上級生に絡まれていたのを助けた事がきっかけで仲良くなるが、知り合う内に乃亜への感情は恋へと変わっていく。
ある日、乃亜の転校理由が付き合っていた男と揉め事を起こした為と聞かされた蒼太は、勢いで告白をしてしまうのだが…。

 夏の終わりに

 お盆を過ぎたあたりに読みたくなる作品です。

 本編は「八月の杜」なんですが、こちらの作品の前哨戦となるのが「ホリゾン・ブルー」という作品。こちらはコミックス最後に収録されています。この作品があってこその、八月の杜。

 「八月の杜」は高校生の若くて、少し切ない物語。「ホリゾン・ブルー」は本編より数十年前のお話です。

 甘いのにどこか切ない。ちょっとセンチメンタルな気持ちになります。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:蒼太・地元高校生

受:ノア・ワケあり転校生

 

:同級生

 2人の出会いはノアが田舎にある高校へ転校してきたことから。彼はあまりしゃべらないためミステリアスで、訳ありだと噂されてしまいます。

 対する蒼太は地元の高校生。坊主頭のちょっとアホちっくな青年です。

 ノアが先輩に絡まれていたことから2人は関わるようになり、次第に打ち解けていきます。

 1つポイントなのが、蒼太の恋愛対象は男であること。それを本人も自覚していて、ノアに惹かれていっている描写があります。

 このあたり、普通の恋する高校生で萌えました...キュンとする...

 でも蒼太はちょっとえっちな夢をみれば煩悩を消すために、海岸を走り回るという特性なので、あんまりラブ方向に振り切れることはありません。

 

:ノア

 ノアの訳ありであるという噂ですが、あながち噂だけでもないようで...

 彼が元いた場所からクギを指すように誰かがやってきて会話をするのを、蒼太は目撃してしまいます。そして彼の秘密を少し知ってしまいます。

 このあたりでは、もうノアに対する感情を溢れ出させていた蒼太。突然のキスをかましたり、無意識のうちに告白したりと暴走します。

 青いよ~もだもだするよ~と翻弄されます。

 ノアは過去の背景もあるんですが、まんざらでもないようです。蒼太に惹かれているんだろうな、という表情をたくさんしてくれます。

 でもくっつかない!!どこかお互いに冷静なところが、それぞれの気持ちの葛藤を強く表しているなと思いました。

 

:最初から

 ノアは過去の自分の経験から新しい恋へ踏み出せず、蒼太はそんな彼を尊重し側にいるだけ。あまり進展はないように思えますが、蒼太が傍に居続けることが大切でした。

 徐々にノアの心が溶かされて、蒼太へと気持ちが向いている過程は最高です。

 蒼太の受け止め力もすごいなと...最初のアホだと思った印象はどこへやら...好きな人の気持ちを推し量る、とても素敵な青年でした。

 とても良い雰囲気で、このまま付き合うかなと高まったところで、ノアの臆病さが露見します。終わることが分かっているなら、付き合うことが怖い。という理由からしばらく会うこともなくなってしまいました。

 それってどんなことでもあるとは思うんですが、彼の過去を考えると納得がいきます。

 さらにはそんな別れ方をしたあとに、蒼太が祭りの事故により部分的に記憶をなくしてしまいます。もちろんノアのことも。

 

:戻らない

 まさかの記憶喪失ものでかなり驚きました。しかもノアのことも断片的に忘れてしまっているんです。

 2人の最初の出会いまでは記憶にあるんですが、ノアのことを好きだったという感情は忘れています。このときのノアの表情がたまらなく切なかったです。

 そのまま2人は友達としての関係かと思いきや...

 蒼太は”何かを忘れている”ということは、理解しているようです。ノアに直接聞いてみたり、友達に探りをいれてみたりと努力をしてみます。

 これ最終的に元の記憶を取り戻すことはありません。でも、記憶がなくなった後でも再びノアに恋をします。そういうしめくくりでした。

 新たに恋をして、2人の絆はより強固なものへと発展しました。

 最後の最後、社会人になっても恋人同士の2人が見られます。大人になっても一緒にいられて良かった...と安堵しました。

 

+α

 同時収録「ホリゾン・ブルー」

 本編に蒼太のおじいさんが出てくるのですが、彼の若い頃のお話です。

 時代は終戦後、おじいさんと義兄の恋のようなそうでないような、とても切ないお話でした。

 描きおろしは本編2人のあまあまなひと時。

 一緒にいて波長があうんだろうなという感じ。どこか夫婦漫才の空気を感じさせてくれます。

 

最後に

 高校生の感情の機微がとても丁寧に描かれていて、もだもだと恋するさまは切なくも萌えました。

 記憶喪失ものだったことには驚きましたが、より”感情”にポイントが移ったきがします。最後まで元の記憶が戻らないところは、苦手な人もいるかもしれないのでご注意を。

 高校生の暑くて切ない夏のひととき。ぜひのぞいてみてください。

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
↑コメント代わりにぽちっとしてもらえれば励みになります!