夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

えんどうくんの観察日記:ハヤカワノジコ (感想)

えんどうくんの観察日記 (ミリオンコミックス Hertz Series 110)

《あらすじ》

高校生の津田は、ある日、席替えで無口で無表情な遠藤と席が前後になった。ささいなきっかけから交流が生まれ、今までまったく知らなかった遠藤が見えてくる。ほくろ、首、髪、ちょっとした表情の変化。けれど、もともと他人への関心が薄かった津田は、近付く遠藤との距離に焦燥感を覚え……。

 

深く繊細でゆっくりな恋

 表紙の雰囲気でびびっと来た方にはオススメです。

かなり雰囲気重視で言葉足らずな印象は受けますが、この言葉が少ないからこそのストーリー展開が最高です。

あとハヤカワノジコ先生が描かれる独特のコマ割りも魅力的ですね。

雰囲気がより増しています。モノローグ多め。

 

<攻:津田、受:遠藤>

【ここからネタバレ】

:きっかけは些細なこと

好きになるきっかけって、小さなきっかけからだと思います。

この話では、席替えで前後になったえんどうくんに津田が興味を持ったのがきっかけでした。えんどうくんの髪の毛がもじゃもじゃなのが気になって、少しずつ話しかけ始めます。

髪の毛からほくろ、細い首筋へと、どんどん目に付いていきます。この興味の変化が色気があって、さすがハヤカワノジコ先生だと思います。描写がエロティック...

 

:共通の趣味

2人の共通の趣味は音楽です。

音楽の話をして、CDを貸し借りしているうちに、お互いに相手の表情の小さな変化にも気づけるようになります。どちらもほぼ無表情なキャラなので、表にあまりでない相手の表情を自分は気づけるようになったって、結構ポイント高いですよね。

 

 転:津田の口癖「めんどくせぇ」

津田は普段、遅刻常習犯で不良っぽい生活をしています。彼の口癖は「めんどくせぇ」、マイペースに生活したいという思いが垣間見えます。

ところが、えんどうくんのことが気になり初めて、気持ちを乱されるようになりました。この乱される気持ちの正体を、気づいていながらも気づかない振りを続けます。

男同士であったり、恋をする事だったり、いろいろなことを考えています。

この気づかない振りが限界になり、津田は暴走してしまいます。

人気のなくなった駅のホームで、えんどうくんにキス。ただこのキス、先に仕掛けたのはえんどうくんのほうです。津田の煮え切らない態度に耐えられなくなったようです。

先に仕掛けられたキスも気づけば津田リードとなり濃厚キス。この後、我に返った津田はえんどうくんを突きはなし逃げてしまいます。

なんという罪な男!!!!!!!!!

 

:えんどうくんの健気さ

津田が逃げたのは、冬休み突入前の終業式の日なんです。だから、その後2人は全く会えていませんでした。

ところが、えんどうくんはキスをした駅のホームへ毎日通い、津田が現れるのを待っています。会う約束なんてしていないのにもかかわらず、毎日毎日。

手も鼻も真っ赤かで辛かったです。

津田はそのことを同級生から聞かされ、こころのなかで葛藤しながらも駅へダッシュで向かいます。

やっと会えた二人は、心の内をさらけ出して濃厚キス。キスだけでこんなにエロいなんて...

 

+α

彼らの同級生が、かなり良い役周りをしてくれています。

とくに女の子が結構絡んでくるのですが、嫌味でなく、2人の恋をそっと支えてくれるような役割でした。めちゃくちゃ可愛いです。津田の後押しをしたのも女子学生。

ただ、女の子が出てくるBLが苦手な人は注意ですね。

 

最後に

この物語はエロシーンはありません。にもかかわらず、色気が半端ない描写が多いです。ほくろを舐めたり、濃厚なキスだったり...最高でした。

最後まで2人の関係性に、はっきりとした名前はつきませんでした。

ただ、えんどうくんの幸せそうな顔や、津田がえんどうくんを抱き込む様子をみていると、この2人はこれでいいんだと思える結末でした。

 

に「えんどうくんの観察日記」についてのインタビュー載ってるのでぜひ読んでみてください!本編の補完ができます!小話もあり◎

b's-garden | 特設 :ハヤカワノジコ先生初コミックス発売記念『えんどうくんの観察日記』発売

 

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