夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

終電エレジー:ムノ (感想)

終電エレジー (gateauコミックス)

《あらすじ》

駅のホームで出会った、けんじとタマ。彼氏にふられたと丸くなって泣くタマがまるで猫みたいで、赤くなった目に睨まれて、一目惚れが本当にあるんだと知った。会うたびに好きになるのに、タマは元彼のことを話し、笑い、泣く。それなのに突然、キスをしてきて──。好きだからこそ、背中を押す。そんな優しさもあるんだって、君に知ってほしい。優しく切ない恋のお話、詰め込みました。

収録作品:逆走エスケープ/alone again/空気の境界/赤と青/終電エレジー

 

恋の形はひとそれぞれ

 終電エレジーは短編集です。

どれもこれから始まる物語ではありますが、それぞれの話ごとに想いがあって、ちゃんと恋をしています。

短編集なので1つ1つの話は短いですが、物足りない感じはしません。ストーリーとしてそれぞれが完成されていて、とても満足でした。

 

【ここからネタバレ】

逆走エスケープ

《 攻:後輩(三木)、受:良先輩》同じ学校

この2人は、攻めからの好き好きアピールから始まります。

最初は攻めから逃げまくっていたの受けですが、徐々にその存在が当たり前になってきます。適当にあしらいながら、でも彼への告白の返事はしていませんでした。ずっと曖昧なまま。

でも受けはちゃんと考えています。男どうしだからとか、彼だからとか。やっぱり元がノンケだと、そこらへんのことは悩みますよね。簡単には踏み出せないと思います。

最後は「男だから女だからじゃなくて 三木が好き!」と答えを出します。めでたく恋人になれました。

この後輩くんが結構食えない奴で、振り回される先輩はちょっと可愛かったです。

 

alone again

《攻:遠山、受:綾瀬》 クラスメイト

最初は攻→受です。

攻めは「あのつるつるのデコを舐めまわしたい」とか考えるくらい受けのことが好きです。思考が変態ちっく...

ひょんなことから一緒に帰る機会ができたのですが、そこで少しこじれまして「俺は今まで綾瀬のこと やらしい目でしか見たことないよ」と言ってしまいます。

翌日、とんでもないことを言ってしまったと後悔している攻めの元へ受けはやってきます。

受けには彼なりの悩みがあるのですが、その部分を見通しても尚、自分のことを好きだと言ってくれる攻めのことが気になってはいるみたいです。

この2人、最終的には友達以上恋人未満で終わります。でも、少しずつ少しずつ歩み寄っていくんだろうなと思える優しいお話でした。

 

空気の境界

《攻め:恭介、受め:優》 大人の再会もの

この話、序盤に攻めが受け以外の人と致してる描写があるので注意です。

幼馴染の立ち位置ですが、頻繁には連絡をとっていない2人。偶然の再会から、受けが攻めの今彼を寝取ろうとする(未遂)大胆な行動から話は発展します。

学生の頃から攻めのことが好きだったんですが、攻めは自分のことはみてくれないから何も言えず仕舞い。再会してからも変わらない攻めに、もやもやが爆発した結果でした。

最終的に、攻めはちゃんと受けのことを見て、彼の心情を理解します。

ずっとこじれて絡まっていた2人の関係性は、これから時間をかけてほどいていくようです。

 

赤と青

 《攻:蒼井、受:赤坂》同級生

受けが3年間秘めていた想いを、卒業式の日に攻めにぶつけるのが物語のはじまりです。受けがちょっと天然で可愛くて、攻めのことが好き~って気持ちがところどころから感じられてよかったです。

攻めはのんびり男子です。受けからの告白も、拒絶するのではなくちゃんと考えて答えをだそうとしています。多分ですが、受けのこと結構すきです奴は。

あと、受けが攻めに対して「俺はホモでおまえはノーマルだから」っていいながら泣いちゃうところがたまらなく可愛かったです。

最後は、恋愛がよくわからないと言う攻めに対して、「俺がお前に一から教えてやる」っていうのは可愛いけれど男前でした。

きっと幸せな未来が待ってると思える結末でした。

 

終電エレジー(表題作)

 《攻:けんじ(表紙右)、受:タマ(表紙左)》

彼氏に振られてホームで泣いている受けを攻めが拾うところがはじまりです。

攻めが受けに一目ぼれしたという理由もあります。

受けは、振られた寂しさから攻めに甘えて彼の気持ちに気づいていながらもずるずると彼の元をおとずれます。

攻めからのひとことで、元彼のもとへ戻っていきます。この場面は、どちらも辛そうでした。

最終的に、再び元彼に振られて攻めの元へ帰ってきた受け。「一回終わって、もう一回はじまり」このモノローグが2人をまさに表していました。

 

+α

描き下ろしに「赤と青」の2人の4コマが収録されています。

天然マイペースと天然元気が合わさって、仲良しなエピソードが見られました。すごく楽しそう...若干ギャグ風味です。

 

最後に

ムノ先生の話は、ところどころにコミカルなシーンがあってテンポよく読めます。ギャグ風味だったり、抜けてるとこはしっかり抜けてて、くすりと笑えます。

あと、あとがきも最高に面白かったです...ムノ先生のノリ?というかセンスが良いですね~面白くて、あとがきだけでも十分に楽しめる感じです。吹き出すレベルに面白かったです。

短篇集なのでさらっと物語を読みたい人におすすめです。

 

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