夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

光、瞬く間:佐藤千鳥 (感想)

光、瞬く閒 (arca comics)

《あらすじ》

自分を信じてくれる人がこの世にたったひとりでもいること、大好きなひとが笑ってくれること―
こんなに心強くてこんなに幸せなこと、他にない。
ヤクザの家に生まれ、誰も自分を信じてくれないと思っていたみかを救ってくれたのは、太陽のように明るくお調子者で、誰にでも好かれる小学生の瀬浦利久だった。
無邪気なまま高校生になった利久だが、親友ふたりが自分に内緒で付き合っていることを知ってしまったことで、固く心を閉ざすことに。
鬱々とする日々の中出会ったのは、引きこもりニートの灰庭瞬だった。
まるでかつての利久のように、無邪気にひとを信じる瞬に反発しながらも、いつしか惹かれていく利久は…。

ひとりの少年が大人になるまでを、彼を取り巻く様々な恋心とともに優しく繊細に描く、オムニバス形式連作!

 成長を見守る物語

 あらすじ通りのひとりの少年(瀬浦利久)が、大人になって恋をするまでの物語です。

ただオムニバスなので、他の登場人物の心情も描かれています。

最初の話が彼の少年時代の話で、初期情報なしに読んだのでBLじゃなかたことに驚きでした...

あんまりBL色が強くなく、あっさりと読めます。

 

【ここからネタバレ】

 :少年期

利久は小学生であり、1話では彼は主人公ではありません。

ヤクザの息子であるみかが主人公。彼が利久に出会い、関わる事により救われます。

ここがCPなるのかと思ったら違いました。後々みかは、利久のよき理解者というか導き役になります。うまい具合に脇役を担っていました。

 

:思春期

2話は利久が高校3年生の頃の話。

仲良し3人組のうち利久以外の2人がカップルになり、そのことを知らなかった利久は彼らと絶縁のような状態に。

ただこれは、仲が良かった3人の中に溝をようなものを感じてしまった利久が離れていっただけなんです。まあ気持ちは理解できます。ショックもありますよね。

思春期特有の悩みかな~と思いました。

進路選択の時期にこういうことに遭遇した利久は、全てがどうでもよくなりアルバイトの道へ...

 

:青年期

3話以降にやっと利久とその相手の瞬に関わりが生まれます。

やっとだと思ったのもつかの間、ひねくれてしまった利久は瞬にも冷たく当たります。

瞬のお人よし度を試したりとか...ただ、それでも拒否をしない瞬と関わるうちに利久にも変化が訪れます。

瞬に対して心を許したような振る舞いをしたり、彼の家へ頻繁に遊びにいったり。

そしてどんどん瞬に惹かれていることを自覚する利久。

ただし瞬は未だに友愛のようなものしか利久には示していません。そのことについて悩む利久です。

どんどんひねくれ度が低くなっていて、恋するただの男になってました。

 

:これから

 絶縁状態だった幼馴染と復縁でき、そのきっかけをつくった瞬のことをよりいっそう想う利久。

瞬はどうみても利久のことが好きだろって描写ばかりで、もちろんそれは利久も感じています。ただただ瞬が自分の感情に鈍いだけ。

最後はちょっと押せ押せ気味な利久に絆された瞬でした。

でもちゃんと想い合っています。とても可愛いカップルに仕上がってました。

 

+α

カバー裏はヤクザの息子のみかとその周辺の人のお話。これBLに発展しても良いのでは?って感じる関係性です。

CPの2人だけでなく、周りの脇役もすごく良い役割をしてくれていれ、物語に厚みが増しています。

 

最後に

ひとりの少年の成長物語でもあり、ちゃんと恋もしています。 

BL色は強めではないですが、しっかりとしたストーリーと人物の心理描写で、かなり読み応えがありました。

表紙の雰囲気は、ふわふわ系ではありますが、話はふわふわしていないのでぜひ読んでみてください。

 

 

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