夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

(ihr HertZ読切り)夕映えに虹:ハヤカワノジコ 感想・ネタバレ

※今回は↓に掲載された読切り作品の感想・ネタバレです。

ihr HertZ(イァハーツ) 2017年 07 月号 [雑誌]

切なすぎる恋

 ハヤカワノジコ先生の新作読みきり「夕映えに虹」

こちらも夏にぴったりの季節感ですが、BL未満です。

未満なので、表記が正しいか微妙ですが”悲恋”に分類されるのではないかな~と思っています。

中学生とおじさんの夏の話。ものすごく切ないです。

読切りかと思いきや...現在連載中の「灰に瞬き」に繋がっているのでは...?と感じています。

《簡単なあらすじ》

 中学生の和君は夏休みの1週間、山奥で染物をしているおじさん(たつにい)の元でお泊りをします。

  【ここからネタバレ】

 たつにいと一緒に過ごす1週間。おじさんがつけている日記を読むような形式で話は進みます。

そしてなぜ日記形式なのか気づいた瞬間の鳥肌はすさまじかったです。

 

:8月1日

始まりは、たつにいが和君を駅へ迎えにいったところから。

和君は口では言ってないけど表情からおじさんが大好きなことが伝わってきます。

たつにいは、和君を溺愛している様子。

ここだけ見ると、家族愛のほのぼのした感じです。

和君はおじさんがラブなほうで好きなんじゃないかと思うんです...

 

:8月2日~4日

おじさんと一緒に掃除をしたり、染物をしたり...

一番良いな~と思ったのは、おじさんの髪の毛を和君が切るシーン。

結構もっさもさな髪の毛のおじさんなので、和君に切ってもらっています。

おじさんの前髪を切るときに「たつにい 目ぇ閉じてよ」って照れながら言う和君の可愛さといったら!!!!

おじさんもこの和君が可愛くてお気に入りなようでした。

年の差いくつなんやろ

 

:8月5日・6日

一緒にドライブへ出かけた2人。

浜辺で夕日を眺めながらセンチメンタルな様子で染物の”茜”を持ち出しながら和君へ語りかけるおじさん。

このお泊りで和君の様子がどこかおかしいな、と感じ取っていたと思われるおじさんなりの励ましというか声かけだったんだろうなと思います。

和君はそれを受けてどのように思ったのか、その顔は髪の毛に隠れてわかりませんでした。

そしてそこで過ごす最後の夜。おじさんと和君は一緒の布団で寝ます。

ここらへんで、やっぱり和君はおじさんのことが”好き”なんだなと思えました。それが尊敬や憧れからくるものなのかは定かではありませんが。

細かいところに伏線がたくさん

 

:8月7日

和君が家へ帰る日、駅で次の約束をする2人。ほんっとほのぼの仲良しです。

その後手紙のやりとりをしていた2人ですが、突然の電話によりそれは終わりを告げました。

たつにいが、崖から落ちて亡くなります。雨の日の足場が悪い中で起こった事故でした。

後日、たつにいがつけていた日記を形見にもらった和君。

最後の最後に浮かべる和君の表情は言葉で表せないほどの”無”でした。

「空も海も花弁一枚も たつにいがみた色しか ぼくはしらない」

この言葉がもう彼の全てですね。

辛すぎる

 

+α

日記を読むような形式と表現しましたが、これ和君が葬式の日に日記を読んで過去を遡っているような表現なんだと思います。

和君がきていた1週間、おじさんは何を感じて日記をつけたのか。

亡くなってしまった人の日記を読み返しながら、和君は何を感じたのか。

最後の3ページで一気に話の雰囲気が変わったので、びっくりしました。

そうくるか~~って感じです。間違い無く悲恋だと読後は感じました。

 

最後に

現在は紙でも電子でも入手しにくいかとは思いますが、、ぜひ紙で読んで欲しい作品です。いつか単行本に収録されることを期待します。

ホーリンラブブックスさんはまだ入手できるようです。(ihr HertZ 17年07月号/|ホーリンラブブックス|BL(ボーイズラブ)紙書籍の通販サイト

冒頭にも書きましたが、現在連載中の「灰に瞬き」に龍之介という名前の人物が登場します。この”龍之介”というのは、たつにいの本名なのですが、和君が成長した姿で”龍之介”と名乗っているに違いないと思える描写があるんです。

もう期待しかないです。和君には幸せになってほしい。

 

 

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