夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

銀のくつ:四宮しの 感想・ネタバレ

銀のくつ (バーズコミックス ルチルコレクション)

《あらすじ》

もうすぐ六歳のジュンくんは、大好きなお母さんとやさしいお父さんの三人暮らし。

毎日楽しく暮らしています。

そんなジュンくんのおうちには、ちょっとだけ変わったところがありました。

お母さんがいつでも<鳥の着ぐるみ>を着ているのです。

そして、幼いジュンくんにはまだ秘密ですが、お母さんの中身は若い男のひとなのです――。

 不思議で魅力的

焦点がジュンくんの”家族”に向いているので、BLっぽくはないのですがちゃんと愛が育まれています。恋よりも愛情のお話。

少しシュールで不思議、そこが本当に魅力的でした。

登場人物それぞれに少しずつ焦点が移動していくので、彼らのことを物語りを読み進めていくごとに解き明かすことができます。

絵が可愛くて、お話は優しい、魅力に溢れています。

 

【ここからネタバレ有】

1:おかあさんは着ぐるみ

この理由はあらすじから推測できますよね。

実は”おかあさん”は男だから、それをジュンくんに知られないように着ぐるみを着ています。

声も出せないからスケッチブックでやりとりしたり、家の中にお手紙POSTを作ってやりとりしたり...

ものすごくほっこりします。ただ、ジュンくんは寂しくないのかな~と思うのですが、それをすんなりと受け入れているのが素直で可愛い。

着ぐるみな”おかあさん”のことが大好きなジュンくん、本当に可愛い...

 

2:魅力溢れる登場人物

ジュンくん家族に関わってくる人物の主な人として、ジュンくんのお友達の「ノエル」、おかあさんの弟みたいな存在「レイ」がよく出てきます。

この2人に関しても、それぞれのエピソードで深く関わってきてとてもほっこりします。ちゃんと人物背景の描写もあるので、彼らの事もよく知る事ができます。

この物語の最大の特徴は否定する人がいないことかな、と思います。”普通”ではない家族だけれど、当たり前に関係を作って助け合っています。

 

3:おとうさんと”おかあさん”

おとうさんのヨキ、”おかあさん”のリオ、彼らは恋人であり家族です。

愛し合っていて、互いを想いあって、ジュンくんを育てています。ところどころに出てくる、ヨキの過去の恋愛話にリオが嫉妬して、それをなだめるヨキの構図がもうラブラブで!! 

今回の物語では、彼らに焦点が当たっているわけではないので、二人の馴れ初め等を知る事はできません。そこがBL色が薄いと感じるところではあります。

ただ、物語にしっかりと彼らの想い合いの描写が散りばめられているので、大満足です!

 

4:童話的

ほのぼのな日常話ではあるのですが、日常ではない。そんな感覚になります。

少し不思議で、童話的な物語運びが癖になりますね。モノローグが本当に素敵なんです。絵の書き込みと相まって、より雰囲気が増しています。 

家族の日常な話なので、時系列が感じられず、出来事を1話ごとに読んでいるような感じです。流れるようなストーリー展開ではなく、じっくりゆっくりと時間が流れるなか読書をしている感覚です。

 

+α

描き下ろしは、ヨキとリオのデート。本編のお出かけその後、から始まります。

リオの可愛さが際立つお話でした。ほんとこの2人のお互いが好き~!って感じがあふれ出てるのが好きで、こっちまでキュンキュンしちゃいます。

言葉に出すことは少ないのですが、お互いの顔でわかっちゃうそういう関係性です。

 

最後に 

 なんと!!ヨキとリオの過去編がルチルで連載されているようで!!めちゃくちゃ嬉しかったです...本編ではところどころ不穏?な空気もあったので、そこの真相がわかるんだと思います。2018/07/21時点で11話まで掲載されているようなので、単行本が発売されることを願います。

久々に好きだと思えるお話に出会ったので、本当に嬉しかったです。

ぜひ不思議で童話的な魅力溢れる世界を覗いてみてください!

 

 

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