夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

群青のすべて:古矢渚 (感想)

群青のすべて (IDコミックス gateauコミックス)

《あらすじ》

中1から高2までずっと同じクラスだった牧原快(まきはらかい)と水代漣(みずしろれん)。
でも高校生活最後の1年で別々のクラスへ。
変わりなく流れていく日常に、小さな波紋が生まれて…それはいつしか隠していた気持ちを芽吹かせる。
言いたくて、言えなくて。心のずっとずっと深いところにいた気持ちが出した答えは…
男子高校生の声にならない恋と青春の軌跡。

離れて気づく存在 

 いつも当たり前にいる存在って、離れてみて初めてその重大さに気づくことってありますよね。

省みてないのか、と言われればそうではないけれど、自分の一部のような不変さがあって、それが崩れるのが信じられない...みたいな。

 この2人はそういうところから始まります。しかも片恋!!

自分の気持ちはどういうものなのか、相手はどう思っているのか、探りながら悩みながら迷いながら恋を紡いでいく男子高校生の物語です。

 

【ここからネタバレ】

《快:表紙右、漣:表紙左》

起:離れて気づく

快と漣の”隣にいるのが当たり前”な関係は、高校3年のクラス替えではじめて揺らぎます。

快はもともと漣のことが好きだったこともあり、漣が自分のいないところで楽しそうにしている様子をみると思うところがあるようです。

そんな自分たちの距離感が崩れはじめ、でもなるべく保ちたいと思う快は自分の気持ちを閉じ込めています。

その気持ちにけじめをつけるためなのか、寝ている漣に自分の気持ちを呟きます。ふと起きた連へこれは冗談という形で流すのですが、快の心は大荒れです。

 

承:振り回される快

そんな冗談エピソードがあったにも関わらず、漣の態度は相変わらず。おまけに無自覚に快に寄りかかったりと惑わしてきます。何の感情もなかったら肩に寄りかかったりはしないですよね...?

はたまた、漣に彼女が出来たと報告された快。ラインで告げられたそれに苦しみます。

ちょっと漣!振り回しすぎ!と快の視点に寄ると感じちゃうこともあるのですが、”友人”という関係性だとこんな感じだよな~と思います。

まだまだ”友人”の枠からは抜け出せない

 

転:気づく漣

”冗談”として片付けた出来事を本当のことだと気づいていた漣。

2人になったある放課後、漣は快から問い詰められます。その剣幕に何も言えず仕舞いだった漣は、しばらく距離をおかれてしまいます。

その間、快が傍にいたことの重要性についてどんどんと気づかされていきます。

それがどういう感情なのかにも気づくのは時間の問題でした。

 

結:今度は自分の番

気づいてからの漣は、快のもとへダッシュ

この後に吐き出した感情の青いこと!!!!なんだかむず痒くなります。

読んでるこっちが恥ずかしくなる感じ。青春でした...

 

+α

描き下ろしはその後の2人エピソード。

無自覚天然な漣に、こんどは違う意味で振り回される予感な快の話。

距離感はかわらないけれど、関係性が変わると空気が!!全然違いますね。

甘いです.....

 

最後に

快と漣の友人が良い役割をしてくれていて、2人の発展を手助けしています。

カバー裏の友人紹介は必見。古矢渚作品の友人枠の人たち大好きです。

君は夏のなか」とは違い、こちらは5月ころかな?という季節感。

花が終わってぐんぐん葉が成長していく時期に育む彼らの恋。

お互いにお互いじゃないとダメな関係性が味わえます。

ぜひ、読んでみてください。

 

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ
↑コメント変わりにぽちっとしてもらえれば励みになります!