夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

日傘ちゃん(2):テクノサマタ (感想)

日傘ちゃん (2) (バーズコミックス ルチルコレクション)

《あらすじ》

いろいろが面倒になりすてばちな気持ちで祖父の家に逃げてきた湊は、ある日、公園で「日傘の君」と呼ばれる外国人・セスと出会う。大人の男性なのに女性用の日傘をさすセスは、なぜか湊を「日傘」と呼ぶ。次第にセスに惹かれる湊は思わず、彼の頬にキスを――。セスとともに楽しくおまつりの準備をする湊の前に現れたのは!?

 ゆっくり育む

 1巻の発売から4年の年月を経て、2巻が発売されました。待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか...

2巻では、1巻で触れられなかった、湊の逃げてきた理由やセスのことについて描かれていて、2人の関係もちょこっとだけ前進しています。

ゆっくりペースで進んでいく2人の関係がはまっていて良いです。

とても可愛くてほっこりします。

 

【ここからネタバレ注意】

1巻を読んでいない方にはなんのこっちゃ、わからないと思います。

 

:頬のキスについて

1巻の最後にて、涙をこぼしたセスの頬へキスを送った湊。

なぜそんな行動を取ってしまったのか、セスにセクハラをしてしまって申し訳ない...と落ち込む湊がなんだか可愛かったです。セクハラって...

対するセスは、湊からのキスを小さい子から送られた親愛のキスのように感じていたようです。

じわじわじわじわと距離を詰めていく2人。紙一枚分の薄さくらいの距離の縮め方なんですが、心地よい関係性でした。

どちらかというと湊の方が意識しすぎている感じ。セスは彼の性格も相まって、あんまり深く考えてはいない様子。 

 

:どうなりたいの

 地元の納涼祭で、湊の祖父の店もカレーを出店することに。そのお手伝いをセスとその弟にもしてもらいます。

弟は2人の関係を応援しているのか、たびたび湊とセスを2人きりにさせようと行動しています。それに気づいた湊は、自分はセスとどうなりたいのかということを深く考えるようになります。

そんなとき、2人の前に現れたのは湊が祖父の元へ逃げてきた元凶の同級生。

これを解決する部分は、なんだか青春ぽくって甘酸っぱいもどかしさがありました。それをサポートするのではなく、そっと見守るセスの安心感...

無事、湊の不安要素はなくなりました。

 

:次々と

湊の逃げてきた理由が解決して、自分の心は軽くなったかと思えば次々にどこからかわいてくるのが人間というもの。今度は、解決したことにより湊が祖父の元に滞在する理由がなくなりました。

ここらへんから、恋する湊を見ることができます。とっても可愛いんです...

ぐいぐいいくわけでもなく、そろっとセスとの距離感を探りながら彼に接していきます。でも、湊は自分のあるべき場所へ帰る必要がありますから、そんな日々も長く続くわけではなく...

彼はうまくセスに別れを告げられないまま、去ってしまいました。

 

:鈍感なセス

実は去り際、湊はセスへ”好き”と告げているのですが、うまく伝わっていませんでした。そのことに対し、湊がいなくなってから気づいたセス。

なんと湊の元へ会いに行きます。「会いたい人には頑張らないと会えない」 と考えるセスの切ない姿が焼き付きます。

セスの過去を丸ごと受け止めてくれた湊に心を傾けているのかな~と思ったりします。でもまだ”恋”にはなっていないんですよね。セスの中にはまだ亡くなった奥さんがいるのかなと思っています。

そして最後はお付き合いを始めるところで終了です。

 

+α

とてもプラトニックで、恋のゆっくりとした進め具合が心地よかったです。 

1巻でセスが日傘を差す理由が明かされて、そのきっかけを作ったのは湊である。ということが描かれているのですが、セスにはそれがとても大きな出来事でした。

過去に囚われていたセスの時間を進めた湊。

そして湊は、自由に振舞えるセスに憧れを抱いていた。

このお互いに良い作用をもたらす関係性がとても素敵でした。

 

最後に

4年待ったかいがあったと思っています。 

テクノサマタ先生の描く、切ないけれど優しい人間の物語。

ゆっくりと丁寧に進んでいく2人の恋模様をぜひ覗いて見てください。

心が洗われてほっこりとした優しい気持ちになること間違いなしです。

 

 日傘ちゃん1巻 感想はこちら↓

 

gin2rou-f.hateblo.jp

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