夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

ダディダーリン:菅辺吾郎 (感想)

ダディダーリン (マッグガーデンコミックス uvuコミックス)

 

ダディダーリン

ダディダーリン

《あらすじ》

花雄の幼馴染の龍児に、いきなり渡された身に覚えのある赤ん坊。

弁護士の花雄は途方に暮れる龍児を励まし、父子家庭の二人を家族同然にサポートしていた。

しかし、その龍児と花雄の姿は龍児の子・正児には、思いがけないものに映っていたようで・・・。

スピンオフ最高 

 HPで連載されているときから単行本発売を待ちわびていました。

スピンオフほんとうにありがとうございます...ダーティダーリンも良かったんですが、今回のダディダーリンも最高でした。

とくに異性愛者と同性愛者の恋愛対象の違いからくる錯誤はとても切なくて、リアルさを感じました。

 

【ここからネタバレ注意】

結構な枯れ具合なので、がっつりおじさまな感じが苦手な方は注意が必要かな~とは思います。 

攻:龍児・ノンケ

受:花雄・ゲイ

 

:幼馴染

花雄のほうが年上で、家が隣通しの幼馴染な二人。 

龍児が身に覚えのある赤ん坊を連れて泣き付いてきたことが、二人の関係の歯車が狂っていくきっかけになります。赤ん坊に罪はない...

この赤ん坊がダーティダーリンの主人公になるわけなんですが...小さい頃の正児の可愛さはたまりません。

龍児の変わりに保育園へ花雄が迎えにいったりと、家族同然に仲良くしています。このほのぼの感がたまりませんでした。

ところが、小さい正児の行動がきっかけで、自分が龍児のことを好きだということを自覚した花雄。彼らの元から去る選択をします。

この場面、本当に切なくてたまりませんでした。誰も悪くはないんですよね...正児のもつ感情も、花雄が抱いた想いも。龍児のまっすぐさも。

でも、どうしてもうまくは進めないよう。

 

:20年後

冒頭は花雄の回想という形で話が進んでいきます。

弁護士という仕事で毎日忙しくしていた花雄ですが、とある仕事がきっかけで自分の父親を家に残してきたことを思い出します。

この部分もとてもリアルでした。ふとしたときに思い出して、自分を省みる。

そうして決意し、久しぶりに実家へ帰った花雄。そこで龍児と正児に再会します。

離れていた間にいろいろなことがお互いにあったようで...どこか答え合わせをしていくように時間が進んで行きます。

この辺りで登場するのが、花雄が顧問弁護士をしている病院の医師。彼もまたゲイなんですが、とても良いキャラをしていきます。嫌にならない程度に空気をかき乱していく感じ。

少しずつ二人の距離は戻っていくように思えました。

 

:溢れる

とある夜。酒を飲んでいた二人。話の流れから、酔っ払いながらも花雄は、長年秘めていた想いを口にしてしまいます。 

突然の告白に戸惑う龍児。それでも突き放さないのが彼の素敵なところだな~と思います。

なんとか花雄が離れていかないようにと行動する龍児と、どこか諦めている花雄。なかなかうまくいきません。

とくにそれが顕著なのが、二人の認識の違いといいますか...

異性愛者”と”同性愛者”って、好きになる性別が違うとこうも変わるものなのか...自分が経験したことのないことは想像することしかできないですものね...

龍児の無意識に出る、”理解できなさ”が花雄を傷つけていきます。

 

:それでも

認識の違いからどうしても、気持ちがイコールにはならない二人。

それでも龍児は、花雄を繋ぎとめようとします。花雄と二人頑張って正児を育てた過去があるわけですし、”家族”としての気持ちが強いのかなと思っています。 

そんな彼に対し、自分を性的な対象として見られるのかと核心に迫る花雄。花雄が望んでいることはそういうことですから...

ようやく龍児も気づき、なぜそこまで花雄を繋ぎ止めたいのかということにも答えを出します。

最後は本当に、良かった...というか花雄が報われて良かったと心から安堵しました。

20年越しの想いはすごいですね。どこまでも想い続けられる力が素敵です。

 

+α

カバー裏の4コマが良いんですよ~~!!!

周りの人たちのちょっとしたこととか、くすっと笑えるエピソードまで。

ほのぼのとしています。 

 

最後に

 好きになる性別が違うというだけで、こうも認識差が出る。自分の知らないことを完全には理解することができない。そういう根本的な人間の性質を見た気がします。全てがそうではないと思いますが...

 ”家族”になることに性別や役割は関係ないですし、”恋”をするのに性別は必要ない。と考えさせられる物語でした。

とはいっても、重すぎるわけではなく、おじさま達の新たな恋を読むことができます。

この話が良いなと思ったらぜひ、本編のダーティダーリンも読んでください。

こちらも一筋縄ではいかず、切なくなります!

ダーティダーリン

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