夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

キミに言えないことがある:もふもふ枝子 (感想)

キミに言えないことがある (Canna Comics)

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《あらすじ》

内気で元いじめられっ子の佳澄と、活発でクラスの人気者だった恭介は、小学生からの幼馴染み。

何度も窮地を救ってくれた恭介は佳澄にとってのヒーローで、時には恭介も佳純に助けられてきた。

お互いを意識し合っていて二人が社会人になった今、恭介と佳純には言葉にできない想いがあって......。

 一筋縄ではいかない

読んでいて苦しくて、良かったこれで幸せに...と思ったらそうはいかず...

ものすごく翻弄されました。とても面白かったです。

二人ともずっとずっと恋をしていて、それをひきずり忘れる事が出来ないまま大人になってしまった。

なまじ年月経っても一緒にいるばかりに、苦しくなっているんですよね。でも一緒にいないともっと苦しい。

二人にとっての幸せを見つけて行く物語です。

 

【ここからネタバレ注意】

攻:恭介

受:佳純

 

:まるで恋人のように

しょっぱな一緒の布団で寝ている描写からはじまります。もう雰囲気が甘い。ただこれ意識してやっているのではなくて無意識の行動でした。そしてそこから朝ご飯の支度まで、纏う空気は恋人そのもの。付き合って居ないのがびっくりなくらいです。

攻めの恭介はゲイでずっと昔から佳純のことが好きなんですが、そんなことは微塵も感じさせません。

受けの佳純は夫のある人と交際中...そんな彼に恭介は苦言を呈していきます。

佳純の幸せを願うばかりに”普通”を押し付けてしまう恭介。

実は過去に恭介は佳純からの告白を”勘違いだ”として流してしまっていました。

なんだか辛い...そんな過去があっても今の二人は一緒にいるんですよね。今一緒にいても心が揺らぐのは過去を思い出しているから。そんな風に気持ちに蓋をしているのが辛くてたまりません。

 

:それぞれの過去

それぞれに過去、自分がどういう境遇だったか、そしてお互いに出会った事によりどのように変わっていったのかが丁寧に描かれています。

恭介は小さい頃にゲイを自覚したようですが、それは蓋をする想いだとおもってしまいます。

対する佳純は恭介に対して憧れを抱いていましたが、でもいつかは離れて行かなくてはいけないと思っていました。

この二人の両片想い具合が切なくて切なくて、言葉にしないことがここまですれ違わせるのか...と感じます。

恭介の不倫が終了したことにより、二人の関係は発展していきます。

 

:次の問題

佳純の不倫が終了し、お互いに過去をふっきったことにより結ばれた二人。

この告白シーンの恭介の”不幸にしたい”発言はぐっときました。

最高です。二人で幸せになるのではなくて不幸になる。ここ恐らくゲイである恭介だからでた発言なのかな~と思っています。

しかし幸せなときはつかの間。幸せなはずなのに、どこか恭介を信用できていなかった佳純は、恭介に対して別れを告げることになります。

まあ過去に”勘違い”だと言われていたらなかなか難しいかもしれません。普通に傷つきますよね。

恭介も、佳純から別れの発言が出た時に否定の言葉を紡げません。

どこかで佳純は”幸せに”と思っていたから、”不幸”への踏ん切りがつかないようでした。

まさかの...めちゃくちゃ苦しくなりました。

 

:信じて

佳純とのことがあり、また仕事でも問題があり、いろいろと考えるようになった恭介。

そんなとき、佳純が残していった手紙を見つけます。

それをみて最後の決心がついた恭介は佳純の元を訪れるのですが、佳純はやはりまだ信じきれて居ないよう。

ここにきて自分の気持ちを否定された恭介は、過去の自分は佳純に対してこんなにも傷をつけたのかと気づかされます。

最後に紡がれた恭介の心からの告白は、ついに佳純の心にも届くこととなりました。

終わりまでドラマチックなんですよ...もう幸せになったときの感動はすさまじかったです。良かった幸せになれた....っていう感動の涙でした。

 

+α

ちゃんと気持ちが通じているときはらぶらぶなんですよね...

一度目の恋人同士のときもちゃんとらぶえっちがあります。もちろん最後にも。

描き下ろしは、相変わらず仲良しな二人。もう二人でいることが当たりまえで、どうして今までくっついていなかったのかがおかしいくらいに幸せなカップルでした。

カバー裏に登場人物の細かい設定が載っているのもみどころです。ぜひ紙を...

 

最後に

こんなにも心をぎゅるぎゅると絞られたのは久しぶりでした。幸せになったかと思ったらまさかの別れ。とても辛いものがありますが、この二人には必要な時間だったようにも思えます。

一筋縄ではいかない恋。ぜひ、二人の恋を見届けてください。

 

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