夜明けの腐日記

「商業BL感想・雑談」ネタバレ注意!!

86万円の初恋:ロッキー (感想)

86万円の初恋 (Charles Comics)

《あらすじ》

家におかしな人間が住み着いた。
派手で、長髪で、コーヒーを淹れるのがうまい、美しい男。
自由奔放な美人×地味で寡黙(かもく)な童貞メガネ

こんな甘ったるいのは経験したことがない。
俺は童貞なんだと告白しなければならない日がきそうで嫌だ。

地元の図書館で司書をしている喜屋武(きやたけ)は、まるで当たり屋のように家に押しかけて来た佐藤(さとう)という男と同居することになってしまう。
強引でマイペースな佐藤に振り回されるうち、気づけばあらゆることを許す関係になっていて―ー

 二人のペースで

 表紙の美しさにうっとりと...ロッキー先生の絵が大好きでして...耽美な雰囲気がたまりません。そんな耽美な絵柄で描かれる人物がかもし出す雰囲気は、しっとりと美しいもの。それだけでも楽しめます。

 物語も、甘くてたまらないというわけではなく、ふわっと口当たりの良い粉砂糖のような味わいです。

 

【ここからネタバレ注意】

攻め:佐藤(表紙右)アパレル系?勤務

受け:マリ(表紙左)図書館司書

 

:同居

BLには、ボロボロの人が落ちてたから拾って家まで連れてきた...なんて始まりがよくありますが、こちらは勝手におしかけてきます。

きっかけはマリが佐藤のコートに珈琲をぶっかけたことから。

”嵐のように当たり屋のように”86万円分のコートはお金ではない別の形で返してもらう!と家にやってきて一緒に同居するようになります。

これを受け入れてしまうマリの性格は、よくもわるくも無関心?でも冷酷な人というわけではないんですよね。

嵐のような佐藤を受け入れてしまうマリがちょっとよくわからないです。

そして佐藤の美しさ。女性のような格好を個性と表現する彼ですが、別に女性になりたいとかいうわけではないです。長髪攻めが大好きなので興奮しますね。

 

:距離感が

性質は違う2人ですが、案外うまくやっていっているよう。全く知らない他人が家にやってきて、ストレスなく過ごせてるってほんとすごいよなあと思います。

そんな2人の生活ですが、どんどんと距離感がおかしくなっていきます。

いってきますのチューを許すくらいには。もちろんきっかけは佐藤からなんですが、これを受け入れてしまうマリにも驚きです。おいおい...

同衾を拒否していたマリがこれを受け入れてしまったのはびっくりしましたが、あとあと納得します。

距離は友人としては近いけれど、恋人というにはあまりに淡白な...不思議で不安定な関係性の2人。個人的に大好物の”関係性に名前をつけない”2人です。

 

:第3の人物

そういう関係に疑問を持ち始めたの佐藤のよう...?常にぐるぐると自分とマリの関係について悩んでいるようです。

そんな中、マリの唯一といってもいい友人と出会うことになります。

この友人というのがかなり歳の離れた男の人なんです。彼の前ではくだけた感じのマリをみて、もやもやとしていく佐藤。

彼の登場があったからか、ついに一線を越えていきます。ここでも全てを受け入れていくマリ。流され体質とはいっても、どうなの?!と思ってしまいますが...

このあたりのマリ視点も読んでみたかったな~と思います。佐藤がぐるぐると悩んでいる後ろでマリはどんなことを考えていたんでしょう...

 

:2人の形

どうしても友人のことが気になって仕方ない佐藤は、彼と1対1で話すことに...なかなかすごい行動力...でも彼はそういう感じの人ですね。

対話をして、友人とマリの関係性を聞いた時、佐藤はそれを受け止め、自分達の関係性へと当てはめて考えていきます。

ここらへんは切なかったですね。マリと友人は想像もつかない関係性でした。

結局は友人に嫉妬をしていた佐藤。それをマリへと伝えます。すると返ってきたのは嫉妬してもらえて嬉しいという答え。

なんだよも~可愛いじゃん~と萌えました。全ての流されは、最終的にマリは佐藤のことが好きだったからできた行動だったんですね。これで好きじゃなかったらとんだビッチですよ...

佐藤は、”好き”という感情を自分達に当てはめていなかったからずっと悩んでいたんですね。最後はしっかりふっきれています。

 

+α

ものすごく大きな波があるわけではない2人の日常。最後まで”恋人”という感じではありませんでした。

でも傍には居続けるんじゃないかな~という感じ。当たり前に一緒にいて、それが苦ではない。恋人をすっとばして家族のような雰囲気の2人です。

描き下ろしは、佐藤がおろおろする番。マリは結構肝が座ってるんじゃないかな...と思いました。

 

最後に

”恋人”という名前が似合わない2人。でも甘くないわけではないんです。ふとさしこまれる2人だけの距離感や、空気感にきゅんきゅんとさせられます。

関係性に名前がつかない物語なので、物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それが一番の醍醐味だと思うのでぜひ味わっていただきたいです。

 あと、佐藤のコーディネートはとてもお洒落でそれを見るのもとても楽しいので、ぜひそこにも着目していただきたいです。

ふわっと甘い大人の恋。ぜひ味わってください。

 

↓5/24にロッキー先生のオメガバースコミックスが発売されます!!!ぜひ読んでみてください!!α×αの物語です!!!

 

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gin2rou-f.hateblo.jp

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